事業概要

事業概要

紀の国被害者支援センターの事業概要

紀の国被害者支援センターは、「支援」「研修」「広報啓発」の3つの事業を行っています。

私たちの身の回りでは、毎日のように事件や事故が起こっています。
しかし、多くの被害者やご家族の方々は、支援の手を差し伸べられることなく、悩み、苦しんでいます。
被害にあわれた方の被害の軽減と早期回復のための支援のほか、
支援を支える人材の育成、さらに社会全体に対して被害者支援の必要性を伝える広報啓発活動に取り組んでいます。

支援

多くの不安を抱える被害者の心理的サポートと情報提供を電話で実施しています。電話相談だけでなく、研修を受けた相談員による面談での相談も行っています。必要に応じて臨床心理士や弁護士などの専門家による面接相談も行います。このほか、被害者から要望があれば、警察、病院、検察などへの付き添い、裁判傍聴への付き添い、代理傍聴なども行っています。

人材育成

被害者への支援活動は、専門的な研修を受けた相談員や支援員が行っています。相談員や支援員の多くは、ボランティアです。毎年「被害者支援活動員養成講座」を開催し、次代の支援を担う人材育成に取り組んでいます。また、全国どこでも同じ支援ができるように、相談員や支援員の育成やスキルアップの研修を継続して行っています。

広報啓発

犯罪被害者のおかれている状況や犯罪被害者支援の必要性を広く知っていただくための活動を行っています。警察との共催で、和歌山県内の中学校や高校で「命の授業」(命の大切さを学ぶ教室)を開催し、若い世代へ被害者支援を伝えています。また、地域で取り組む被害者支援をテーマにした「出前講座」や街頭での啓発活動にも取り組んでいます。

支援の実績(2022年度)

2022年度(令和4年度)は、579件の支援を行いました。支援の内訳は電話相談が478件、面接相談が37件、直接的支援が64件です。分野別では交通事故が102件(17.6%)、殺人(傷害致死を含む)81件(14.0%)、傷害・暴行等の身体犯罪被害(性被害を除く)が74件(12.8%)、性被害が97件(16.8%)、DV・ストーカー被害が102件(17.6%)、その他123件(21.2%)となっています。近年、DV・ストーカー被害に関する相談、支援が増えています。

移動相談

2011(平成23)年からの新規事業として、「1日移動無料相談」を行っています。紀北・紀南地域で弁護士・臨床心理士、犯罪被害相談員による電話・面接による相談を実施しています。

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